■ 041023 17:56 子供たちを連れて夕食の刺身を買って、家に戻って手を洗わせて・・・といったタイミングでした。 ゆらり、とかすかに揺れを感じた次の瞬間、地鳴りとほぼ同時に、これまで経験した ことのない激しい揺れ。 明かりが消えて真っ暗の中、とりあえず家族の無事を確認。 懐中電灯を手探りで探すもとっさには見つからず、携帯電話の液晶の明かりで家族を一ヶ所に集め、 唯一上階で調理中だった妻の無事も確認。 たまたまその日おれが手巻き寿司を希望したため、調理に火を使っていなかったことも幸いでした。 そして、2度目、3度目の強い揺れ。 退路を確保しておくため裏開け放した裏口から、じわりと広がる寒気。 ビジネスホンの為、停電してしまえば電話はもはや役に立ちません。 頼みの綱の携帯電話も、かすかな明かり取りの役目しか果たしてはくれません。 階段の非常灯もやがて消え、あるのはかき集めてきた懐中電灯数本の心もとない小さな明かりのみ。 CDラジカセから聞こえるコミュニティFMの声が、おぼろげながらもこの事態の異常さを伝えます。 小さな揺れはそれこそ数限りなく、不安がる小さな子供たちを抱きしめつつ待つ時間は、 月並みですが、とてもとても長いものに感じられました。 そして、最初の揺れから3時間弱をそのまま暗闇の中で過ごし、おれと父との判断で 避難せずにおのおののフロアに戻って夜を過ごすこととしました。 その後、報道されているように大きな揺れが何度もありましたが、たまたま半ば趣味で買いそろえていた ラジオや高輝度の懐中電灯、折畳みの水タンク、ペットボトルの水などでどうにか一晩を過ごすことができました。 ・・・買ってくるたびに、妻に怒られたっけな、こういうの・・・ 余震の度に目覚め、ラジオで状況を確認し、子供に毛布を掛け直し・・・夜が明けました。 何十度目かの余震で目を覚まし、ラジオに耳を傾けます。 ・・・被害は、おれなぞの予想をはるかに上回るものでした。 電気も、水も、通信もない、朝。 数分間隔で繰り返される、不気味な地鳴りと強い揺れ。 正直、どこかへ逃げ出したかったです。 が・・・横に眠る子供たちを、守らねば。 不安なぞ、毛ほども感じさせたくない。 踏ん張りましたよ、お父さん。 ええ(笑 今も、まだ、揺れは続いています。 これを書いている、今このときも。 それでも、おれは立ってなきゃな。 立ってなきゃいけない理由があるんだから。 続きは、余裕があれば、また。